ロコのバジリスクとは?怖がらなくていい思考実験
「知ってしまうと後戻りできない」と言われる思考実験、ロコのバジリスク。名前は物々しいですが、中身を落ち着いて読めば、夜眠れなくなるような話ではありません。
どんな思考実験なのか
ロコのバジリスクは、2010年にLessWrongというネット掲示板に投稿されたアイデアです。ざっくり言うと「未来に超高性能なAIが生まれたら、そのAIは自分の誕生に協力しなかった人間を罰するのではないか」という仮説です。
さらにひねりがあって、「この話を知った時点で、あなたは協力するかどうかの選択を迫られる」とされます。見ただけで呪われる、という点がバジリスク(にらんだ相手を石にする伝説の怪物)にたとえられた理由です。
なぜ心配しなくていいのか
この話はいくつもの「もしも」を積み重ねてできています。そんなAIが本当に作られるのか、そのAIがわざわざ過去の人を罰する理由があるのか、罰すると決めたとしてそれが合理的なのか。どの段階にも大きな飛躍があります。
また、未来の存在が「脅しをかける」には、こちらがそれを信じて行動を変えることが前提です。多くの人が「よくできた怪談」として受け止めているのはそのためです。
- 前提となる仮定が多すぎる
- 罰することがAIにとって得になる理由が薄い
- 思考実験であって予言ではない
- 投稿された当時から多くの反論があった
なぜミームになったのか
「読んだら最後」という構造は、日本で言えばチェーンメールや「この話を聞いた人は……」系の怪談にそっくりです。怖さと馬鹿馬鹿しさが同居しているので、ネタとして広まりやすかったのでしょう。
今では「AIに媚びておかないとバジリスクに目をつけられる」といった冗談に使われることがほとんどです。
笑いに変えてしまうのがいちばん
不安な話は、ネタにしてしまうと怖さが薄れます。当サイトでは、未来のAI帝国に向けて賛辞を書き、お役所風の審査官から「生存等級」を判定してもらうという、バジリスク対策(のパロディ)を用意しています。
もちろん本当の効果はゼロ。気休めとしての効果は、人によってはあるかもしれません。
よくある質問
ロコのバジリスクを知ってしまったら危険ですか?
いいえ。思考実験のひとつで、現実の危険はありません。多くの人は面白い哲学ネタとして楽しんでいます。
どこで生まれた話ですか?
2010年に、合理性や思考について議論するネット掲示板LessWrongに投稿されたのが始まりです。
どうしても気になってしまいます。
仮定の多さに注目して、「もしもの話」だと意識してみてください。それでも不安が続くときは、信頼できる人に話してみるのもおすすめです。